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中国軍の東部戦区が発表した軍事演習を行う区域を示した地図=同戦区の微信(ウィーチャット)公式アカウントから

 中国軍は14日朝、台湾周辺で軍事演習を行ったと発表した。台湾周辺での大規模な軍事演習は5月末以来。中国が「独立派」として警戒する台湾の頼清徳(ライチントー)政権への圧力を高める狙いとみられる。

 中国軍の東部戦区の発表によると、陸海空とロケットの各軍が参加。発表された地図では、5月の演習に続き、台湾を取り囲むように演習区域を設定している。主要な港などの封鎖、陸上や海上への攻撃など総合的な作戦能力の検証を行う。演習について、「台湾独立勢力を震え上がらせる。国家主権を守り、国家統一を維持するために必要で正当な行為だ」としている。

 中国海警局も14日、四つの編隊が台湾を取り囲むように周辺海域をパトロールすると発表。同局は5月の演習にも参加しており、軍との連動性を高める狙いがあるとみられる。

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