【ワシントン共同】トランプ前米大統領が在任中の2017年、最側近だったケリー大統領首席補佐官らとの議論で、北朝鮮に対して核兵器を使う選択肢に言及していたことが分かった。先制攻撃によって戦争に踏み切る可能性も口にした。ニューヨーク・タイムズ紙記者による書籍の増補版の内容として、NBCテレビが12日報じた。
当時は米国と核・ミサイル開発を進める北朝鮮との緊張が激化していた。トランプ氏は「私の核のボタンの方が強力だ」などと公に軍事力行使をちらつかせていたが、核使用の検討を巡る政権内部のやりとりが露見した形だ。
著者はマイケル・シュミット記者。