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[キーウ 1日 ロイター] – ウクライナ当局は1日、ゼレンスキー大統領のかつての盟友だった新興財閥のイーホル・コロモイスキー氏とアワコフ元内相の自宅のほか、税務署などの家宅捜索を行った。欧州連合(EU)との首脳会議を2日後に控え、汚職対策を進める姿勢を示す狙いがあるとみられる。
コロモイスキー氏に対する家宅捜査について、一部メディアは金融犯罪に関連する捜索と報道。ウクライナ保安局(SBU)はその後、コロモイスキー氏が以前に一部所有していた石油会社と石油精製会社で10億ドルを超える資金を横領する計画が発覚したと明らかにした。
コロモイスキー氏はこれまでも不正行為を否定。家宅捜査について同氏からコメントは得られてない。
アワコフ元内相は、1月18日に首都キーウ(キエフ)近郊で発生したヘリコプター墜落事故の捜査の一環として自宅を捜索されたと述べた。この事故でモナスティルスキー内相ら14人が死亡している。
EU加盟を目指すゼレンスキー大統領は汚職対策を進めており、1月24日に高官を相次ぎ解任。ゼレンスキー政権の与党幹部、デビッド・アラハミア氏はこの日、税関の全管理職が解任されることになっているほか、国防省の高官にも疑惑の通知が出されたと表明。「戦争で国は変わる。変わる準備ができていない者は、政府が変わるのを助ける」と対話アプリ「テレグラム」に投稿した。