世界宗教者平和会議(WCRP)の日本委員会(事務局・東京)は19日、京都市内で評議員会を開き、庭野日鑛(にちこう)会長(立正佼成会会長)が退任し、新たな会長に杉谷義純・妙法院門主を選んだと発表した。任期は4年。WCRPは宗派を超えて平和の実現に取り組むための組織。杉谷氏は「意見交換を通じて各宗教が納得できる方向で活動を組み立て、実践していきたい」と話した。妙法院は天台宗の門跡寺院で、三十三間堂の本坊として知られる。
2012年から会長を務めていた庭野氏は「WCRPは、杉谷会長、戸松(義晴)理事長の新たな体制で再出発する。諸宗教を中心とした活動によって、思いやりのあふれる社会、調和のある世界が実現することを心から願う」と述べた。