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赤いひれと銀白色の体が特徴のリュウグウノツカイ=北海道大学総合博物館提供
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 世界で1匹しか見つかっていない魚や、日本で最も名前が長い魚など、日本近海の深海魚423種を収録した図鑑ができた。研究者だけが知る最新情報や美しい写真が盛り込まれており、編著者は「見て、読んで楽しんでほしい」という。

 「日本の深海魚図鑑」(山と渓谷社、税込み5940円)は、深海魚研究者の岡本誠さんと本村浩之さんがまとめた。

 深海魚の筋肉や皮膚は、水圧に適応するために水分を含んでおり弱く、水面に引き揚げると傷んだり色があせてしまったりする。できるだけ状態がよい魚のカラー写真を、全国の大学や博物館、水族館など研究者19人の協力を得て集めたのが、今回の図鑑の目玉だ。

 リュウグウノツカイは海岸に打ち上げられてニュースになることもある大きな深海魚だ。銀白色の体と、鮮やかな赤いひれが特徴で、体長6メートル以上になる。

 フサフサヒレナガチョウチン…

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