
児童養護施設で暮らす子どもたちに、他の施設の子どもや施設出身のボランティアと交流してほしいと、埼玉県内の市民団体が「さいたま子どもキャンプ」を始めた。キャンプでは、子どもたちの家族や施設に対する思い、将来への不安などを寄せた作文集も作った。
企画したのは、学生や社会人でつくる「埼玉県社会的養護を考える会」。今年の2月にスタートした。2回目の9月には県内外の10施設から小中高生32人、ボランティア30人らが集まって2泊3日で長瀞に滞在。ゲームや川遊びなどを楽しんだ。
9月のキャンプでは、普段は言いづらいことも含めて本当の気持ちを寄せてほしいと、子どもたちに匿名で作文を書いてもらった。
「今の居場所に不満はない。ただいつか愛想をつかされることが怖い」「親という後ろ盾がないから、社会に出てやっていけるかな」といった不安や、「キャンプに来て少しずつ自分が変われた気がする」という感謝などが寄せられた。
施設出身のボランティアも「…