三菱商事は6日、吉本興業ホールディングスと業務提携し、「お笑い」コンテンツの海外展開などを進めていくと発表した。「お笑い」はアニメやマンガと同じく「日本の魅力ある無形資産」だとし、商社のネットワークを生かして支援していくという。

 国内外で、デジタル技術を活用した新たなコンテンツを制作・配信したり、関連グッズを製造・販売したりしていく。高齢化社会で認知症の人も増えるなか、笑いが健康にもたらす効果などについても検証し、新たなサービスにつなげたい考えだ。

 また、三菱グループが取り扱う地域産品などについても、吉本所属の芸人と新たな商品開発やプロモーションを検討していくという。

 三菱商事は、社会や生活者が抱える課題の解決を通じて良質な暮らしを支援する事業部門「S.L.Cグループ」を立ち上げている。無形資産のブランド展開にも力を入れる計画で、吉本との提携はその第一歩と位置づけている。(宮崎健)

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