三菱商事は27日、マレーシアのLNG(液化天然ガス)事業の権益を拡大すると発表した。マレーシアの国営石油・ガス企業ペトロナスが手がける事業の権益を新たに取得するなどし、投資額は数千億円になるとみられる。
LNG基地はボルネオ島北部のビンツルにあり、生産能力は年2930万トンで世界最大級という。三菱商事は1978年からこの事業に参画。今回、すでに権益を持つエリアの契約延長に加え、別エリアの権益を2024年から10%取得する。同社の権益は、足元に比べて約6割増えて220万トンになる。
現在、同基地でつくられたLNGの3割が日本に供給されている。単一拠点からの日本向けLNG供給としても世界最大だという。(宮崎健)