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三田牛を初めて海外に輸出する出発式があった=2024年12月11日午後2時21分、神戸市北区長尾町、青木康行撮影

 兵庫県の高級ブランド肉「三田牛」が海外へ初めて輸出されることになった。三田食肉公社が運営する三田食肉センター(神戸市北区長尾町)で11日、第1号の出発式があった。

 公社によると、今回の輸出先はサウジアラビア。センターではイスラム教徒向けのハラルミートを扱っていることから、サウジが輸出先となった。今回は高級レストラン向けなどに6頭分のサーロインやリブロース、ヒレ250キロを出荷した。神戸ビーフとほぼ同じ価格で取引されるという。

 三田牛は2007年、特許庁への地域団体商標申請が認められて地域ブランド化。三田市や神戸市北区、宝塚市で三田肉流通振興協議会の生産者(23人)が育てた但馬牛で、育てる期間が生後28カ月以上60カ月未満などと厳しく規定されている。

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