雪が降りしきる中、傘をさして歩く人=2025年2月5日午前10時58分、金沢市、金居達朗撮影

 4日から続いた今季一番の寒波による大雪で、総務省消防庁は12日、全国8県で12人が死亡し、重軽傷者は15道府県の158人に上ると発表した。屋根からの落雪や転落事故などが相次いだ。

 同日午後2時現在、死者は、新潟県が3人、福島県、島根県が各2人、山形、富山、石川、福井、長野の各県が1人だった。重軽傷者は北海道から四国にわたり、新潟県(37人)や山形県(33人)、富山県(22人)、福井県(19人)など日本海側が目立った。

 坂井学・防災担当相は12日の会見で、「除雪作業中の事故が相次いでいる。屋根からの落雪に注意し、除雪作業を行うときは一人では行わず、家族や近所の方に声をかけて十分に注意していただきたい」と呼びかけた。

 福島市で起きた雪崩で孤立状態となっていた旅館の宿泊客らについて、福島県は12日朝から、ヘリコプターによる救出を始め、下山を希望した40人を運んだ。

 県によると、旅館では電気、ガス、水道は使え、体調不良を訴える人はいないものの、除雪できるめどが立たず、孤立が長引く恐れがあることから、希望者をヘリで運ぶことにしたという。

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