JR西日本は29日、利用客が特に少ないローカル線の2021~23年度の平均の収支を公表した。対象となった17路線30区間全てが赤字で、赤字総額は233・3億円だった。新型コロナからの回復や経費削減で20~22年度より4・5億円減ったが、同社は「厳しい状況に変わりはない」としている。
対象は新型コロナ前の19年度に1キロあたりの1日平均利用者数が2千人未満だった区間。管内の在来線全体の約3分の1にあたる。
赤字額が最も大きかったのは山陰線出雲市(島根県)―益田(同)の30・8億円。紀勢線新宮(和歌山県)―白浜(同)が29・3億円、関西線亀山(三重県)―加茂(京都府)が16・3億円と続く。山口線宮野(山口県)―津和野(島根県)は9・2億円だった。
費用に対して収入がどれだけ…