次世代型路面電車(LRT)にロボットが乗り込んで、荷物を運ぶ実験を宇都宮大学が1日、実施した。ロボットは自動運転で、乗客の少ない時間帯に車両を有効活用する狙いがあるという。
この日の実験は日本機械学会などの協力で実施。LRT宇都宮駅東口(宇都宮市)―かしの森公園前(芳賀町)区間を貸し切りにして、実際の車両を使って進めた。コンベンション施設「ライトキューブ宇都宮」を出発した2台の運送用ロボットがLRTに乗り込み、「かしの森公園」を目指した。1台は自動運転、もう1台はLRT乗降時に手動運転するタイプで、参加したスタッフらの弁当やコーヒーを運んだ。
同大の尾崎功一教授によると、実験の狙いは、将来的に早朝や深夜に乗車率が低い時間帯が出た場合、一部の車両を物流専用にして効率的な利用を図れるか探るというもの。LRTと同様にロボットは電動で環境に優しく、人手不足にも対応できる。停留場の段差がないバリアフリーのLRTはロボットによる物流に適しているといい、宇都宮市や芳賀町の特産品を運ぶことも視野に入れる。
ロボット2台は予想通りの動…