複数のロシアメディアによると、27日の外国為替市場で、通貨ルーブルが米ドルに対して8%以上急落し、一時1ドル=114ルーブル台をつけた。ウクライナ侵攻直後の2022年3月以来の低い水準で、米国が発動した新たな経済制裁の影響があるとみられている。懸念となっているロシア国内での物価高を長期化させる可能性もある。
ロシアの経済紙コメルサントなどによると、26日に1ドル=105ルーブル前後だったが、27日午前に一時114ルーブル台まで下落した。この日はユーロや中国元に対しても大きく下げたという。
ロシア中央銀行は27日の夕方、年末まで外貨を買い取らないなどの対応策を打ち出した。これを受けて一時はルーブルが上昇したものの、効果は長続きしなかった。
ルーブルは夏ごろから下落し…