サッカー・Jリーグのルヴァンカップ決勝が2日、東京・国立競技場で開催される。今年で32回目を迎えたこの大会。国内3大タイトルとして数えられるが、ときに存在意義を問われることもある。
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要因の一つに、他の二つの大会で得られる「成果」の違いがある。
J1は、優勝を含む上位チームに「アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート」への出場権が与えられる。天皇杯全日本選手権王者は下部大会の「ACL2」へ。一方、ルヴァン杯優勝クラブにACL出場権はない。
ルヴァン杯のように国内のトップクラブが集って主にトーナメントで競う「リーグカップ」。欧州5大リーグでみると、開催しているのはイングランドだけだ。かつて行っていたフランスも、過密日程を緩和するため2020年を最後にその歴史を閉じた。
ルヴァン杯は、1992年に始まった名称変更前のヤマザキナビスコカップから同じ冠スポンサーがつき続け、順調に開催を重ねてきた。
試合はリーグ戦の合間に組まれるため、平日開催が多い。代表チームが活動する国際試合の期間中に行うこともあり、年代別も含めて代表選手を擁するチームはレギュラー格を起用できないこともある。各チームにとっては、若手の起用や新戦力をなじませる機会になってはいるものの、経営面で悩みの種も。観客動員は今季も準決勝までで1試合平均5843人と、リーグ戦に比べて、どうしても伸び悩む。
そんな影響もあってか、「初…