
島根大学の理工系学生たちが社会課題を解決するために製作した装置の発表会が18日、松江市の同大であった。学生ならではのユニークな作品が披露された。
発表したのは総合理工学部機械・電気電子工学科3年生の9チーム。
朝起きるのが苦手な人の悩みを解決すべく考えられたのが、「きっとあなたを起こすよキット」と名付けた目覚まし装置。「従来の聴覚によるアプローチだけでなく、視覚、触覚、思考力を働かせる設計」にし、「絶対に起こす装置」に仕上げようと試みた。
装置は枕元に置く。設定時刻になると音楽が響き渡り、表示された2桁同士のかけ算を解いて答えを入力しないと止まらない。音楽が停止されなければ霧吹きで顔に水を吹きかける仕組みだ。
開発メンバーの森田翔也さん(20)は「たくさんのセンサーやモーターを同時に操って物を動かすことを目標にしていたが、達成できた」。
ほかにも、天気が変わりやすい松江でも安心して洗濯物を干せるように、湿度を感知して洗濯物を雨から守る「自動雨よけカーテンシステム」▽夜中に暑さで目覚めるのを防ごうと、温度によって扇風機が回り窓が開く「睡眠難民救済怠惰装置」など、おもしろ作品が紹介された。(垣花昌弘)