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試験担当者の前で踊る受験生=2025年2月2日午前、東京都武蔵野市の藤村女子中、西岡臣撮影
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 中学入試が多様化している。4教科入試が主流だが、近年は思考力入試や英語入試などを採り入れる中学が増え、今年はダンスで選抜する入試が登場した。こうしたユニークな入試の狙いとは。

 「音量OK?」「それではよろしくお願いします!」

 藤村女子中学・高校(東京都武蔵野市)では2日、ダンスと面接で合否を決める「ダンス選抜」の試験が初めて行われた。スピーカーから課題曲、ゆずの「イロトリドリ」が流れ出すと、3人の試験担当者を前にした受験生は、緊張の面持ちから一転、笑顔で躍動感あふれる踊りを披露した。

 自由曲ではジャズダンスや新体操など、個性を生かした踊りを披露。与えられた時間は計3分程度で、踊りの中で衣装替えするなど工夫を凝らした受験生もいた。

ダンス、勉強で伸びる素養は

 同校の募集戦略室リーダーの前島利勇さんによると、熱量や独創性、曲との調和性を評価するという。「科目の勉強の頑張りを評価する一方、異なる軸で評価される受験生がいてもいいのでは、と考えた」と話す。

 2012年に中学校の保健体…

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