インド総選挙 9億7千万人が託す未来

 インドで、次の首相を決める総選挙(下院、定数543)が始まっています。約9億6880万人の有権者を抱える「世界最大の選挙」の行方は。ナレンドラ・モディ政権の2期10年への評価は。インドの政治状況に詳しい、帝京大の三輪博樹教授に聞きました。

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 ――モディ政権の統治をどう総括しますか。

 政権交代後の1期目は、汚職のない政治と経済成長に期待が集まりました。世論調査を見る限り、モディ政権は2017年ごろまで、そうした期待に応えていたようです。物品・サービス税の導入など、目に見える政策も打ち出せていました。

地元誌の世論調査で批判が大きかった項目は

 ですがその後、民衆にとって…

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