イスラム教最大の聖地であるサウジアラビア・メッカへの大巡礼(ハッジ)で多数の死者が出た問題で、サウジ当局は23日、死者数が1301人に達したと発表した。死因の多くは猛暑による熱中症とみられており、死者のうち83%が当局による巡礼の許可を得ていなかったとしている。
国営サウジ通信によると、ジャラジル保健相は死亡した巡礼者らが直射日光のなかを長時間歩いていたと説明した。なかには高齢者や慢性疾患を持つ人たちもいたという。ハッジは14~19日に行われ、メッカでは17日に気温が51.8度を記録していた。
ハッジはイスラム教徒が果たすべき五行(信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼)の一つで、財力や体力がある信徒は、一生に一度は巡礼することとされている。
AFP通信によると、ハッジ…