日本のビザを申請するため、ミャンマー最大都市ヤンゴンの日本大使館前に並ぶ若者たち。大事そうに申請書類を腕に抱えていた=2024年3月25日、ヤンゴン、笠原真撮影

 3年前のクーデターで全権を握るミャンマー国軍が、男性の就労目的での出国を禁止したことが明らかになった。複数の独立系メディアが3日までに報じた。ミャンマーでは国軍の徴兵から逃れようと国外に出る若者が続出しており、国軍にはその流れを制限する狙いがあるとみられている。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)などは、国軍統制下の労働省高官の話として、「男性は国外で働くための登録を認められなくなった」と報道。措置は今月1日から始まったといい、同高官は「あくまでも一時的だ」と強調した。

 国軍の広報担当者はメディアの取材に、「労働者の出国に関して検証が必要だ」と述べた。この措置の解禁時期については明らかにしていない。一方、措置をめぐっては、国軍の徴兵のための人員確保が目的だとの受け止めが広まり、SNSでは「何としてでも出国する」などと反発する投稿が相次いでいる。

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