大阪大医学部付属病院

 プロバイオティクス製剤と呼ばれる薬に含まれる細菌が、血液に入り込んで「菌血症」の原因となりうることを大阪大のグループが確認した。とくに免疫の働きが落ちている患者などには適切な処方を考えてほしいとしている。

 プロバイオティクス製剤は細菌の働きなどによって、整腸や抗生物質による下痢の予防などさまざまな効果が報告され、広く使われている。

 グループは、2022年、発熱などの症状から菌血症を疑った入院中の患者の血液を培養して、クロストリジウム・ブチリカムという細菌を見つけた。この細菌は、患者が処方されていたプロバイオティクス製剤の成分だが、環境中にも存在するため、製剤が菌血症の原因かどうかはわからなかった。

 そこでグループは、11~2…

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