パリで2025年2月9日、「AIアクションサミット」を前に仏公共放送のインタビューに応じるフランスのマクロン大統領=ロイター

 フランスとインドが共催する「AI(人工知能)アクションサミット」が10日、パリで開幕した。100カ国近くの政府代表やIT企業のトップ、研究者らが11日までAIの発展や規制について議論する。マクロン仏大統領は技術力で先行する米中両国に対抗しようと、サミットを通じて大規模な投資計画を発表する見通しだ。

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 10日午前には、AI問題を担当するブーブロ仏大統領特使が「SFの世界から現実の世界にAIの運用を移す時が来た」と述べ、サミットの開幕を宣言した。仏大統領府によると、期間中の参加者は約1500人に上り、11日の会議には、米国からバンス副大統領、中国から張国清副首相が出席する。

 マクロン氏は開幕に先立つ9日夜の仏公共放送のインタビューで、総額1090億ユーロ(17兆円)に上る今後数年間の投資計画を発表すると明らかにした。AIの開発や運用に欠かせないデータセンターの建設などに使われる計画で、国内の民間企業のほか、アラブ首長国連邦(UAE)やカナダなど海外からの資金も含まれる。

 欧州連合(EU)はこれまで…

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