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記者会見するFRBのパウエル議長=2024年12月18日、ワシントン、榊原謙撮影

 米連邦準備制度理事会(FRB)が18日、2025年の利下げ回数を半減させる見通しを示した。物価高(インフレ)が収まりきっていないほか、トランプ次期政権への警戒感も加わり、当面は徐行運転を余儀なくされそうだ。

 この日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では3会合連続となる利下げを0.25%幅で決め、新たな政策金利を4.25~4.50%とした。

 会合後の記者会見で、来年の利下げ回数の減少見通しについて問われ、FRBのパウエル議長は「道筋が不透明ならば、ゆっくりと進むのが常識だ」と語った。「霧の夜に運転したり、家具でいっぱいの暗い部屋に入っていったりするようなものだ」

 パウエル氏を含む19人のFOMC参加者は、25年末の政策金利水準(中央値)を3.9%と予想した。前回9月見通しよりも0.5%幅高い。0.25%幅の利下げ回数に換算すると、「年4回」から「年2回」に半減したことになる。来年の利下げ回数「ゼロ」を見込んだ参加者もいた。パウエル氏は政策運営が「新たな段階」に入ったと語った。

 背景には、パウエル氏らが期待したほど、インフレの抑え込みが進展していないことが大きい。

 一時、前年同月比9%台だっ…

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