長崎県は22日、県立大学を運営する県公立大学法人の理事長に、ハウステンボス会長の坂口克彦氏(68)が5月1日付で就任すると発表した。大手企業の要職を歴任し、経営面で実績をあげてきた手腕を高く評価。県内の事情にも精通しているとして、県立大学の地域貢献推進などを期待しているという。
県学事振興課によると、同法人の理事長が民間から起用されるのは初めて。社会のニーズを的確にとらえる坂口氏の手腕に着目。若い世代のニーズに沿った大学運営や、社会のニーズに応える人材の育成を期待しているという。任期は4年間。
坂口氏は旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の取締役常務執行役員などを経て、ハウステンボスの社長になった。ハウステンボスによると、現在の会長職は引き続き務める。(寿柳聡)