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ワールドシリーズ第1戦、八回、大谷翔平は二塁打を放ち、失策の間に三塁に進塁する=AP
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 大リーグは25日(日本時間26日)、ワールドシリーズ(WS)が開幕した。大谷翔平と山本由伸が所属するドジャースが本拠ロサンゼルスでヤンキースと対戦し、延長十回にフリーマンが逆転満塁サヨナラ本塁打を放って6―3で先勝した。大谷は八回の二塁打でWS初安打をマークした。

 渡米7年目で悲願のWSに臨むナショナル・リーグで54本塁打を記録した大谷は「1番・指名打者」で出場。アメリカン・リーグで今季最多58本塁打を放ったヤンキースのジャッジは「3番・中堅手」で出場した。

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 大谷は一回の先頭で第1打席を迎え、初球の外角直球を振り抜いた。打球は高々と上がったが、中飛に倒れた。三回2死走者なしでの第2打席はカウント2―2からナックルカーブを空振りして三振だった。

 五回1死走者なしからエンリケ・ヘルナンデスが右翼線に三塁打を放ち、続くスミスの右犠飛で1点を先取した。

 ヤンキースは1点を追う六回1死一塁で4番スタントンがナックルカーブを捉え、左翼席に逆転2ランを放った。

 大谷は六回無死二塁の第3打席でチェンジアップにバットを当てた。遊ゴロに倒れたが、走者を三塁に進める進塁打となった。

 八回1死走者なしでの第4打席は2球目の甘いチェンジアップを捉え、右翼フェンス直撃の二塁打でWS初安打。遊撃手が右翼手の送球を弾いてマウンド付近に転がる間に三塁まで陥れた。その後、ベッツの中犠飛で同点のホームを踏んだ。

 ヤンキースは延長十回、安打で出塁したチザムが二盗と三盗をそれぞれ決めて好機をつくり、なお1死一、三塁で内野ゴロの間に1点を勝ち越した。

 大谷は1点を追う延長十回1死一、二塁で第5打席を迎え、左邪飛に倒れた。だが、続くベッツが故意四球で2死満塁となると、フリーマンが右越えに逆転満塁弾を放って試合を決めた。

 最多27度の優勝を誇るア・リーグ覇者のヤンキースと、ナ・リーグを制したドジャースの顔合わせは43年ぶり。史上最多12度目となる強豪同士の戦いはファンの注目を集めている。

 1956年のマントル(ヤンキース)とスナイダー(ドジャース)以来、両リーグの本塁打王が68年ぶりにそろい踏みとなった。

 WSは7回戦制。第2戦は26日(同27日午前9時8分開始)にロサンゼルスで行われ、ドジャースは大リーグ1年目の山本が先発する。WSで日本投手が先発するのは、2007年の松坂大輔(レッドソックス)、17年のダルビッシュ有(ドジャース)に続いて3人目となる。

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