
ドイツ南西部マンハイムの中心部で3日午後、車が人混みに突っ込んだ。捜査当局の発表によると、2人が死亡し、10人が重軽傷を負った。警察は車を運転していた40歳の男を拘束し、事情を調べている。
捜査当局の発表などによると、男は車で歩行者専用区域に進入したという。ドイツ国籍で、マンハイムに隣接する自治体に住んでいた。精神疾患を抱えていたとみられるという。男は拘束される際、弾が入っていない銃で自身の口を撃って負傷し、治療を受けているという。
これまでの捜査では、政治的な動機による襲撃を示す証拠は見つかっていない。
警察は事件直後、現場付近を封鎖し、市民に対して中心部に近づかないように呼びかけるなど騒然とした。
ドイツ南部ミュンヘンでは2月中旬、デモの列に車が突っ込んで2歳の女児と母親が死亡、37人が重軽傷を負う事件が起きている。