トランプ米政権の発足後、初の日米豪印4カ国の戦略対話「QUAD(クアッド)」外相会合が21日午後(日本時間22日午前)、米ワシントンで開かれた。トランプ米大統領の二国間のディール(取引)外交が注目される中、第2次トランプ政権はクアッドの枠組みについては継続する姿勢を明確にし、中国への対抗姿勢を鮮明にした。
会合には、ルビオ米国務長官、豪州のウォン外相、インドのジャイシャンカル外相、岩屋毅外相が参加。ルビオ氏は国務長官に就任した数時間後、初登庁した米国務省内で会合に臨んだ。米NBCのインタビューでルビオ氏は自らクアッドに触れ、「米国にとって重要な問題について、世界中の同盟国と協力する重要性を確認するものだ」と強調した。
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多国間協力の枠組みに否定的なトランプ氏だが、クアッドについては2019年、第1次政権下で外相会合を初開催した経緯がある。バイデン前政権はこの路線を引き継ぎ、21年に首脳会合に格上げした。
20日発足の第2次トランプ…