米ホワイトハウスで21日、そろって記者会見に臨んだトランプ大統領とソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は、蜜月関係を改めて演出した。トランプ氏に食い込んで米国市場の攻略を進めたい孫氏と、目に見える成果を早くアピールしたいトランプ氏。2人の利害が一致し、政権発足翌日に約78兆円もの大型投資を発表した。

 孫氏は記者会見で、正面にいる記者ではなく、傍らのトランプ氏に体を向けて語りかけた。

 「前回、私は1千億ドル(約15.5兆円)の投資を表明した。だが、あなたは2千億ドルにしろと言った。私は5千億ドルにして戻ってきた」

 トランプ氏もうなずきながら、口元を緩めた。昨年12月のトランプ氏との面会時、1千億ドルの投資を約束した孫氏。その際、トランプ氏から投資額を2倍にするよう求められ「実現できるようがんばる」と応じた。そこから1カ月ほどで要望に応えたことになる。

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