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トランプ米大統領が問題視する米国の貿易赤字が、2024年は過去最大に膨らんだ。貿易赤字の圧縮をめざすトランプ氏は、赤字が最大の中国に対してさっそく追加関税を発動した。貿易赤字全体に占める日本の割合は減少傾向だが、7日の日米首脳会談でトランプ氏が何を要求してくるのかは見通せない。
米商務省が5日発表した貿易統計によると、24年のモノの取引の貿易赤字は前年比14.0%増の1兆2117億ドル(約185兆円)。世界的な景気の停滞で輸出は伸び悩む一方、輸入は6.0%増え、差し引きで貿易赤字は拡大した。
輸入の増大は先進国で一人勝ちの米国経済の好調さの反映だ。さらに、昨年11月5日にトランプ氏が大統領選を制すると輸入は加速した。12月のモノの貿易赤字は過去最大だった。高関税政策を掲げるトランプ政権の発足を前に、関税が低いうちに取引を済ませる「駆け込み輸入」が増えた。
トランプ氏は第1次政権で…