拉致被害者・横田めぐみさんの60歳の誕生日を前に記者会見する母の早紀江さん=2024年10月3日午後2時15分、川崎市川崎区、北野隆一撮影

 2度目の米大統領に就任したトランプ氏に対し、国内でも期待と不安の声があがった。

 トランプ氏は前回の大統領在任中、史上初の米朝首脳会談を実現し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記に拉致問題の解決を求めたとされる。北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母・早紀江さん(88)は21日、「(当時)拉致問題について話をしたと聞いて、とてもみんな喜んだ。そういう機会がまたあるんじゃないかなと思いますので、本当にトランプさんの力をお借りして、家族の再会が果たせるように、ぜひお願いしたい」とコメントした。

 米朝や日朝の交渉はその後も進展しないまま、時間が過ぎている。早紀江さんは「私も年をとってしまい、早くしないと会えないという思いで、非常に焦っている」と心情を吐露し、「拉致被害者の救出、帰国を正恩氏に訴え、なんとか助け出して頂きたい」と期待を込めた。

被団協「核軍縮の力が失われる」

 一方、昨年のノーベル平和賞…

共有
Exit mobile version