トヨタ自動車が5日発表した2024年4~12月期決算は、売上高と純利益がいずれも同期間の過去最高を更新した。同社は25年も年間1千万台弱、さらに26年には1千万台超の世界生産計画を主要取引先に伝えている。そんなトヨタにとって、当面の最大のリスクとなるのが、「トランプ関税」だ。
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トランプ米大統領は、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課すと宣言している。4日に予定されていた発動は3月4日まで1カ月延期されたものの、もし発動されれば、トヨタもその影響から免れない。
トヨタは、カナダではオンタリオ州、メキシコではバハ・カリフォルニア州とグアナファト州に、それぞれ工場を構えている。いずれも北米最大の市場である米国への輸出をにらんでの配置だ。
調査会社「S&Pグローバル・モビリティ」によると、トヨタは米国で販売する車の24%をカナダとメキシコの拠点から輸入している。
野村証券の試算では、カナダ…