「特製焼き立てピザ、いかがでしょう」
今月上旬、四国山地を望む高知県梼原(ゆすはら)町にご当地の味覚が集まった「ゆすはらグルメまつり」。2日間で1万人以上が訪れた会場に、ひときわ活気のあるブースがあった。
元気な声の主は「まちづくり ひとづくり わかづくり」のロゴ入りTシャツを着た「遊子川(ゆすかわ)ザ・リコピンズ」のメンバーたち。
自家製ケチャップをたっぷりかけた生地にスライスした桃太郎トマトをのせて石窯で焼き上げたピザ600枚は、イベント終了を待たずに完売した。
試食した吉田尚人・梼原町長は「ほどよい酸味と甘み、ぱりっとした生地。普通のピザソースとは違うジューシーさ」と絶賛した。
「同じように山間地で町おこしに取り組んでいる自治体として、リコピンズの活躍には勇気づけられています」。まつりを所管する町まちづくり産業推進課の職員はそう話した
リコピンズは愛媛県西予市の中山間地、遊子川地区を拠点とする農家の女性グループ。
人口減少に悩む自治体関係者から熱い視線を浴びるのは「地域創生の優等生」とされるからだ。
移住者が旗振り、地域に新風
2011年、遊子川地域活性…