テレビ東京で昨年3月28日に放送した「激録・警察密着24時!!」に、過剰な演出や不適切な内容があった問題で、同局は3日、石川一郎社長らが、役員報酬の一部を自主返上すると発表した。

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 石川社長は役員報酬の30%を、加藤正敏・常務(制作担当)は10%を、6~7月の2カ月間、返上する。ほかに当時の制作局長は減給、番組プロデューサーは出勤停止5日の懲戒処分。コンテンツ戦略担当の常務と、当時の総合編成局長で取締役だった常務は厳重注意となった。

 番組では、愛知県警が捜査していた「鬼滅の刃」に関する不正競争防止法違反の疑いがある事案を取り上げていた。

 同局によると、その際に「4人が逮捕された」と放送したが、その後に3人が不起訴となった事実には言及しない一方で「被害者面」「逆ギレ」などとするテロップやナレーションを流した。

 また、警察署内の捜査員同士の会話や会議の様子を事後に再現して撮影したのに、捜査の時系列に沿っているかのように番組を構成するなど、不適切な内容が複数あった。

 石川社長は先月30日の定例会見で、「視聴者の皆様と関係者の皆様にご迷惑、誤解を与えて名誉を傷つけたことを社長として深く反省し、心からおわび申し上げます」などと謝罪していた。

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