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外国人を詐欺などに加担させるミャンマー東部の犯罪拠点への対策として、タイ政府が燃料の越境供給を止めたことが影響し、ミャンマー側からタイに燃料を求めに行く人が殺到している。中国系犯罪組織が拠点を置いてきた国境周辺の街に燃料が流れている可能性も指摘される。
タイなのに、ミャンマーナンバーがずらり。24日、タイ北西部メソトのガソリンスタンドには、ミャンマーナンバーの乗用車やトラックが敷地外まで並んでいた。店によると今月8日あたりから、午前6時ごろの国境の開門と同時にミャンマー側のミャワディから客が押し寄せるようになったという。
地域は国境貿易が盛んで、燃料もタイから越境供給されてきた。タイ政府は5日、ミャンマー東部の犯罪拠点を安全保障上の脅威とし、国境に近いミャンマーの都市への燃料や電力の供給を停止した。
ミャワディから来た自営業のアウンさん(24)は「2~3日に1回メソトへ給油に来る」と話す。詳しく聞くと、こうも明かした。「タイで買った燃料をミャンマーで転売する『闇市』が生まれている」
中国人がミャンマー人に「越境購入」を依頼?
この給油所のガソリン価格は…