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ロンドン近郊で2025年3月2日、報道陣の取材に応じたウクライナのゼレンスキー大統領=ロイター

 ロシアの全面侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は4日午後、「できるだけ早く(和平の)交渉の席につく用意がある」とX(旧ツイッター)に投稿し、「永続的な平和を得るため、トランプ米大統領の強固な指導力の下で働く用意がある」とした。米国から軍事支援の一時停止を突きつけられ、譲歩する姿勢を見せたものだ。

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 ウクライナは、2月中旬に希少資源に関する協定案に難色を示したことなどから、米国との関係が悪化。2月28日にゼレンスキー氏とトランプ氏がワシントンで首脳会談を行い、協定に署名する予定だったが、激しい口論の末に会談が決裂していた。さらに、トランプ氏側はゼレンスキー氏が「失礼」だったとして、3月3日にはウクライナへの軍事支援の一時停止に踏み切った。

 ゼレンスキー氏は4日の投稿で停戦の第1段階として、捕虜交換のほか、空域と海域、民間インフラ施設への即時攻撃停止に応じる構えがあると具体的に記した。その上で「迅速にさらなるすべての段階を進め、米国とともに強固な最終合意に達するための取り組みをしていきたい」とつづった。

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