釜山から初めて到着したジンエアーの航空機は「歓迎放水」で迎えられた=2024年9月14日午前9時50分、愛知県常滑市の中部空港、臼井昭仁撮影

 中部空港(愛知県常滑市)を発着する韓国便が激増している。国際線全体の便数は、いまだコロナ禍前の6割程度の回復にとどまる中、韓国便は突出している。背景にはKポップ、韓国映画といったKカルチャーの人気が後押ししているようだ。

 9月14日から中部空港で、韓国のLCC(格安航空会社)のジンエアーが新たに釜山便の運航を始めた。週7便の運航で、毎日午前8時半に釜山を出て同10時に到着、同11時に中部空港を出発して午後0時半過ぎに釜山に到着する。

 中部空港会社によると、今月から韓国便は、利用客の多さを反映して4社で計週70便(ソウル、釜山)に増えた。コロナ禍直前(2020年1月)の週59便を超え、過去最高の週76便(19年7月)も上回る勢いだ。中国や北米・欧州路線の便数がいまだコロナ禍前の水準に届かない中、好調さが目立つ。

 ジンエアー名古屋旅客支店(名古屋市)の徳山英広支店長によると、すでに就航している中部空港―ソウル便の平均搭乗率が9割超と好調なため、新たな需要開拓のため新路線を設けたという。「日本からの利用客は女性が多く、いわゆるKカルチャーの人気が後押ししている」と説明する。

ドラマきっかけ「渡航10回以上」 

 釜山行きの便に搭乗する人にも聞いた。

 名古屋市千種区の会社員女性…

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