高速道路で見かける道路パトロールカーがなぜサーキットに? 国内の市販量販車をベースとした自動車レース「スーパー耐久」で、黄と赤のデザインのレーシングカーが走る姿が、旧日本道路公団のパトロールカーをもじって「#公団ちゃん」とファンに呼ばれて話題になっている。チームの代表者が「若い世代が道路の維持管理に関心を持ってもらいたい」という思いで始めたという。
「#公団ちゃん」を走らせるのは北海道内のレーシングチーム「D.R.C EZO(エゾ)」。「D.R.C」は「道産子・レーシング・クラブ」の略で、ドライバーやメカニックらスタッフ全員が北海道出身者だ。道内から全国で活躍するレース人材を育てたいと、前身チームを引き継ぐかたちで2023年に発足。昨季、第2戦の富士スピードウェイ(静岡県小山町)にスポット参戦し、今季から全7戦に参戦している。
チームは岩見沢市の建設業「栄建設」がメインスポンサーを務める。同社は南空知地区での建設業のほか、道路の維持管理や除雪を担う。佛田(ぶつだ)尚史社長(53)が「建設業のイメージアップのために」と、モータースポーツに参入。チームの共同代表に就いた。道路の維持管理をアピールしたいと、マシンのホンダ・フィット(排気量1500cc)の車体全体を黄色にカラーリング。車体下部は紅白しましま模様にし、道路パトロールカーのデザインに似せた。
この佛田社長のアイデアが的中した。
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4月20日にあった今季第1…