26日に開幕するパリ五輪は「ジェンダー平等」を掲げる一方で、女性アスリートを対象としたスポーツ研究は少なく、男女格差は残る。ただ、女性の活躍を後押しするため、欧州では生理の研究が進み、日本でも一部採り入れる動きもある。
「生理って、毎日あるの?」
リオ、東京、パリと3大会連続で五輪に出場する競歩の岡田久美子選手(32)は、高校時代の男性指導者からの言葉を今も覚えている。
「当時、指導者の理解は遅れていました」
太る恐怖 捨てた母の弁当
10~20代、過度の減量から無月経や生理不順に苦しんだ。
競歩を始めた高校時代、陸上長距離の強豪校は、どこも「重い脂肪は競技の邪魔。やせていた方がよい」という雰囲気で、太り気味の選手への周囲の視線は「だから結果が出ないんだ」と冷たかった。
顧問の前で体重を量るため…