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関西学院大相撲部員(右)を相手にぶつかり稽古をするジゼル・ショーさん=2024年9月10日、兵庫県西宮市の関西学院大、小池淳撮影
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 ジゼル・ショーさんは18歳の留学生。今年1月、南太平洋のオーストラリアから1人でやってきた。好きな日本人は「力士」。大の相撲好きが高じて、いま相撲の稽古にはまっている。

 兵庫県西宮市の関西学院大にある相撲部の土俵。黙々と四股を踏む部員の中に一人の女性がいた。タイツの上にまわしを締め、男子部員と一緒に約2時間の稽古に汗を流す。

 「通い初めて半年。四股の形もさまになっています」と池田富士男監督(65)。

 ジゼルさんが近くの仁川学院高校に留学してきたのは1月のこと。オーストラリアの都市ブリスベンにある姉妹提携校を卒業し、1年間の期限で日本にやってきた。生徒の家にホームステイをしながら学校に通う。

 最初の朝礼では「好きな日本人は力士、小結(当時)、宇良関です」と日本語で自己紹介し、講堂に集まった生徒たちを驚かせた。

 両親が日本好きで、相撲好き。現地でも動画配信サービスで日本の大相撲を家族で観戦していたほど。留学前にも家族旅行で3回ほど日本を訪れ、両国国技館で生の大相撲を見た。日本語は中学から勉強してきた。

 来日してすぐ、近くの関学大…

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