コンピューターやネットを悪用したサイバー犯罪対策を学生に知ってもらおうと、県警は3、4の両日、富山大大学院(富山市)で、集中講義を開いた。関係部署の警察官らが講師になり、捜査手法の体験など8時限の授業を行った。
大学院理工学研究科1年の24人が受講した。3日午後には、サイバー犯罪の定義や摘発状況などの説明を受けた後、端末を使って、ネットへのアクセス時刻の特定や、画像ファイルの解析といった課題に取り組んだ。
県警は5年前から、工学部の授業の中で講義をしてきたが、サイバーセキュリティーに特化した単独講義は初めて。受講者の一人、宮沢凱さん(26)は「全く知らない世界で新鮮だった。詐欺など身近にも危険があり、自分も気を付けようと思った」。サイバー犯罪対策課の宮崎祥一次席は「警察の活動に理解を深めていただくと共に、将来、捜査官になりうる資質のある人材を発掘したい」と述べた。(佐藤美千代)