
総務省が28日に発表した2月の東京都区部(23区)の消費者物価指数(中旬速報値)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数(2020年=100)が108.5となり、前年同月より2.2%上がった。上昇は3年6カ月連続。伸び率は4カ月ぶりに前月より鈍化したが、政府の電気・ガス補助金が一時的に復活した影響が大きく、コメなど身近な食べものの高騰は続いている。
生鮮食品をふくめた伸び率は2.9%で、3カ月ぶりに3%を切った。ただ、昨年10月に1.8%まで鈍化していたころと比べると、高い水準だ。
2月は電気代は9.0%、都市ガス代が3.7%上がったが、前月はともに10%を超える伸びを示していた。政府が今月の請求分から補助金を再開したことで値上がり幅が抑えられ、物価全体の上昇率の押し下げにもつながった。補助金の再開がなければ、生鮮食品をふくめた総合指数の伸び率は3%台が続いていた見込みだ。
補助金は4月請求分までの予定だ。赤沢亮正経済再生相はこの日の記者会見で「電気・ガスについていえば、一番使用が増える時期を対象に対策を打たせている」と語った。
身近な食べものの値上がりは…