クマと列車の衝突事故が激減している。JR東日本秋田支社によると、9、10両月に管内で起きた事故は計3件にとどまり、前年同期比で9割減った。
支社によると、動物の衝突や目撃による遅延などの輸送障害は昨年度に計123件発生。このうち、クマによる輸送障害は過去最多の62件と全体の半数を超えた。クマの衝突は9月15件、10月26件と秋季の2カ月間に計41件と集中した。
これに対し、今年度のクマによる輸送障害は計10件で、衝突事故は9月に奥羽線で2件、10月に田沢湖線で1件と激減している。支社は「ことしは、クマの餌となるブナの実が去年の大凶作から並作になったことが影響しているのでは」とみている。(室矢英樹)