「ほんまに大阪の看板やった」――。作曲家の故キダ・タローさん(93)と長年親交があった、作詞家のもず唱平さん(85)が16日に取材に応じ、涙ながらに別れを惜しんだ。

 キダさんが亡くなったのは14日。もずさんは同日早朝、歌手でキダさんが所属する事務所社長の円広志さん(70)から連絡を受け、訃報を知ったという。

 歌謡曲からCMソングまで、数々の曲を二人三脚で手がけてきた。キダさんはいつも、曲作りにあたり「歌詞に出てくる主人公をイメージして曲を作る」ことを大切にして、こんなことをもずさんに尋ねてきたという。

 「もずさん、この人の名前は? どこに暮らしてるの。どんな人なの。職業は何をしてるのって、毎回のように聞いてくるんです」

 歌詞に登場する人物について…

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