キスをしたことのある高校生男子は5人に1人――。高校生のキスや性交の経験率が下がり、30年以上前とほぼ同じになっていることが、日本性教育協会の調査(速報)で分かった。担当した研究者は、「性に関心が芽生える時期にコロナ禍で接触が制限されたことが影響した可能性もある」とみている。
調査は、協会が1974年から6年ごとに実施している「青少年の性行動全国調査」の9回目。2023年8月~24年3月、地域性を考慮して選んだ中学校17校の4627人、高校17校の4321人、大学56校の3614人の計1万2562人から回答を得た。
キスをしたことがある高校生男子は22・8%で、17年の前回調査より11・1ポイント下がった。高校生女子は27・5%で13・6ポイントの減少。数ポイントの減少にとどまる大学生や中学生より減少幅が大きかった。
ピークだった05年には、高校生の男女ともに2人に1人がキスを経験していた。今回の調査では、1987年(男子23・1%、女子25・5%)と並ぶ水準に戻った。
高校生女子の性交経験率は14・8%で2017年より5・3ポイントの減少、高校生男子は12・0%(3・5ポイント減)だった。大学生と中学生は、ほぼ横ばいだった。
一方で、性的なことに関心を…