ロウソクに見立ててスマートフォンのライトをつけ、パレスチナ・ガザ地区での停戦を訴える人たち=2024年10月5日午後6時23分、東京都港区、杜宇萱撮影

 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘が始まって7日で1年となるのを前に、市民約200人が5日、東京都港区の増上寺に集まった。雨が降る中、キャンドルをともして「GAZA」と描き、即時停戦を呼びかけた。

 パレスチナの人道支援に関わってきた日本国際ボランティアセンターなどNGO6団体が主催した。現地からのメッセージが読み上げられた後、1分間黙禱(もくとう)。東京都の室田貴子さん(59)は「停戦の兆しが見えない今、市民の力が一番必要なときだ」と話した。

 6団体は「一刻も早い恒久的な停戦と占領の終結、この理不尽な暴力の終息を強く訴えます」との声明も発表した。

 先立って行われた集会では、パレスチナ人の医師イゼルディン・アブエライシュさんが「即時停戦という主張を、どうかもっと遠くまで広めて下さい」と呼びかけた。

 東京・渋谷でも5日、即時停戦を呼びかけるデモがあり、約1300人(主催者発表)が参加した。パレスチナの旗を掲げて「今すぐ停戦」「虐殺やめろ」と訴えた。(渡辺洋介)

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