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パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで2024年6月12日、建物のがれきの間を歩く人=ロイター
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 パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放に向けた交渉をめぐり、イスラエルのカッツ国防相は16日、国会の非公開の会合で、交渉妥結が「かつてなく近づいている」と議員に説明した。イスラエルメディアが伝えた。同国と戦闘を続けるガザのイスラム組織ハマスも歩み寄りを見せたと一部で報じられており、交渉の行方に注目が集まっている。

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 AFP通信などが情報筋の話として伝えたところによると、同じ16日には、停戦交渉に向けたイスラエル当局者のチームがカタールの首都ドーハに到着した。カタール側と実務者レベルで折衝することを通じて、イスラエルとハマスの間の溝を埋めるのが狙いだという。

 これに先立つ12日には、イスラエル軍が停戦後も一時的にガザに駐留を続けることに対し、ハマスが同意する意向だと米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。ハマスはこれまで、合意の条件としてイスラエル軍の完全撤退を求めていた。

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