「集中して! 音楽になっていないよ」「テンポ良く、レガート(音をなめらかにつなぐこと)をしっかりかけてね」
2024年12月、茨城県守谷市の中央公民館であったオカリナ教室。50代以上の女性9人が奏でるオカリナの音色を聴きながら、ストップウォッチを片手にリズムをとる。口調は穏やかだが、キリッと目を上げた表情にはプロとしての情熱がにじむ。
プロのオカリナ奏者・山田恭弘さん(76)=埼玉県越谷市。オカリナの演奏歴は30年を超え、かいわいでは「巨匠」とも呼ばれる存在だ。守谷市やつくば市、つくばみらい市のほか、千葉県や埼玉県でオカリナ教室を開き、計200人超を指導している。
フルートでユーミンのコンサートに出演
東京・巣鴨の出身。親族が音…