NHKと民放キー局6局が協力して制作する環境スペシャル番組『1.5℃の約束 いますぐ動こう、気温上昇を止めるために』が9月24日(前10:05~11:00)、NHK総合テレビで放送される。この番組の収録が10日に東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、番組に出演する6局アナウンサーから次のとおりコメントが届いた。
番組収録のために、MCを務めるNHKの高瀬耕造アナウンサーをはじめ、日本テレビの鈴江奈々アナウンサー、テレビ朝日の山口豊アナウンサー、TBSの日比麻音子アナウンサー、テレビ東京の松丸友紀アナウンサー、フジテレビの安宅晃樹アナウンサーが集結。気候変動について一緒に考え、いま何ができるのかを語り合った。
今年の夏は「地球沸騰化」と言われるほどの熱波に世界中が襲われ、山火事や大雨・洪水の被害も相次いだ。番組は、国連SDGsメディア・コンパクトの加盟社が展開する、気候危機の被害を最小限に食い止めるため、脱炭素社会に向けたアクションを促す「1.5℃の約束―いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」キャンペーンの旗印(行動の目標)となるもの。番組では、民放局が取材した第64次南極地域観測隊の貴重な映像も交え、世界で進行する気候変動の現状も科学者とともに伝えるほか、メディア自身の二酸化炭素削減対策も紹介する。
■高瀬耕造 アナウンサー(NHK)のコメント
先ほど収録が終わったところで今すごくホッとしているところです。それぞれ各局で気候変動に対しての取り組みを始めています。それぞれの点でやってきたものをまずは線で結ぶ。それをさらに面に広げていくという意味で大きな1歩ではないかなと思っています。6局が合わさることで。少しでも大きな力、発信力を持つことができるようにみなさまにもいろいろ知っていただければと思っています。
■鈴江奈々 アナウンサー(日本テレビ)
私は夕方のニュース番組を担当していますが、その番組のコンセプトは「みんなが生きやすく」というもの。本日の収録では、みんなが同じく子どもたち、未来の世代に向けて何ができるのかということ熱く議論しました。私も2児の母として未来がちゃんと暮らしやすい生きやすい地球環境になっているのかということが今一番の関心事です。引き続き、みなさんといっしょに考えていけたらと思います。
■山口豊アナウンサー (テレビ朝日)
私は、“再エネアナ”と呼ばれておりまして、再エネの現場の取材を主にやらせていただいております。気候変動、その1つの解決策が再エネであるという信念のもと、日本全国、それから世界を回って取材を続けております。きょうは6局が集まって「1.5℃の約束」という枠組みで気候危機に対して同じ思いを共有できたと思います。1社だけでは力は弱いですけれども。まとまって1つの場に立つことで1つのメッセージを出せることができたんじゃないかと思っております。
■日比麻音子アナウンサー(TBS)
今回は初めてということで大変緊張しましたが、皆さんにとても温かく迎えていただきました。同時に、6局がみんなで話す事によって、新しい気づきというものを得ることができました。私は普段、夕方のニュースを担当しています。番組のテーマは「気づきがあれば、何かが始まる」というものなのですが、1局で頑張っていたことを6局みんなで共有することでさらに大きな気づきが得られたというのが今後に向けての自信にもなったような気がいたします。
■松丸友紀 アナウンサー(テレビ東京)
ふだん、アナウンス業務以外もテレビ東京グループで立ち上げたサステナビリティ委員会の委員を務めていたり、半径5目トールから始めるSDGsをテーマにした配信企画も行っています。つい先日、私の息子が「ねぇ、もう地球には住めなくなっちゃうの?」というようなことをふと尋ねてきてハッとさせられて、メディアとして何ができるのかなっていう事をずっと考えてきました。きょうこの場で皆さんとそのことを話し合うことができたという大変貴重な機会でしたし、これからにつなげていきたいなと思っております。
■安宅晃樹 アナウンサー (フジテレビ)
この3月まで報道局の記者として環境省を担当していました。私自身非常に関心の高い分野なので、今回の番組に参加できたことを感謝しています。6局の、同じ言葉を紡いでいくキャスターたちがきょうこの場に集まってみて「悩みは一緒なのだな」というところをまず共有できたことが非常に大きかったです。その中で私たちができることは、私たち自身も100%ではないですけれども進み続ける。その大切さを改めてこの場で皆さんと共有し議論できたことがとても楽しかったです。