少女漫画『君に届け』(椎名軽穂・著/集英社刊)の展覧会『君に届け展“すき”のちから』オープニングイベントが20日、東京・松屋銀座で行われ、アニメ&ドラマでそれぞれ主人公の爽子を演じた声優の能登麻美子と俳優の南沙良が登場。高校が舞台の同作にちなみ、南が実際の高校生活をどう過ごしていたのか明かした。
通信制の高校に通っていたという南は「キラキラした高校生活はなかった」といい、「廃人のような生活を送っていました(笑)」と明かす。「一人で家でアニメを見て終わるという生活でしたね…悲しい(笑)」と振り返っていた。
『君に届け』で描かれる高校生活にも憧れがあるそうで「文化祭とか体育祭もなかったので、憧れはいっそう強く持っています」と語った。
本展は、爽子をはじめとした個性あふれるキャラクターたちのさまざまな“すき”のかたちを、名シーンの直筆原画、貴重な創作資料の数々を含め、総数300点以上の展示で紹介し、『君に届け』の魅力を存分に味わえる。
『君に届け』は2006年〜17年まで「別冊マーガレット」にて連載された。主人公・黒沼爽子とクラスメイトの風早翔太を中心に、友情・恋愛・進路などを通して登場人物たちが成長していく姿を丁寧に描いた青春ラブストーリー。シリーズ累計発行部数は3600万部を突破しており、テレビアニメ第1期が2009年〜10年、第2期が11年に放送され、24年には13年ぶりに第3期が制作されることが決定している。さらに、10年には多部未華子、三浦春馬のW主演で実写映画化、今年3月には実写ドラマ化もされ、南と鈴鹿央士が出演した。