コンゴ民主共和国など、アフリカ中央部を中心に感染が広がっているエムポックス(サル痘)のワクチンについて、厚生労働省は19日の参院厚生労働委員会で「5万回分を近日中にコンゴ民主共和国に提供する」と明らかにした。ワクチンの要請を受けてから4カ月たって、ようやく提供のめどがついた形だ。
厚労省によると、今週に入って、国立国際医療研究センターの医師や厚労省職員らが、同国の医療従事者に接種方法などを説明したという。
エムポックスには天然痘のワクチンが有効とされ、現在は主に日本とデンマークの2社が製造している。ただ、子どもにも接種できるワクチンは、日本の製薬会社KMバイオロジクス(熊本市)しかつくっておらず、コンゴ民主共和国が提供を求めていた。
エムポックスの感染拡大を受…