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ウクライナ東部ドネツク州ドブロピルリャで2025年3月8日、ロシア軍の攻撃を受けた住宅地で活動する消防隊員。ウクライナ非常事態庁提供=ロイター
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 ウクライナ東部ドネツク州ドブロピルリャの住宅密集地に7日夜、ロシア軍による攻撃があった。検察によると、8日午後2時(日本時間午後9時)までに、11人の死亡と、子ども6人を含む40人の負傷が確認されている。

 非常事態庁や検察によると、被害は5階建ての建物8棟や行政庁舎、車両30台に及び、消防車も損傷した。攻撃に使われたのは弾道ミサイル2発や多連装ロケットシステム、ドローン(無人機)。最初の攻撃の後、救助隊が到着した後に再び攻撃して被害の拡大を狙う「ダブルタップ戦術」だったという。

 ゼレンスキー大統領もSNSでこの攻撃について言及。「ロシアの目的が変わっていないことを示している。命を守り、防空態勢を強化し、ロシアに対する制裁を強めることが決定的に重要だ」と訴えた。

 ドブロピルリャは、全面侵攻開始前の人口が約2万8千人。ロシア軍があと数キロまで迫るドネツク州の要衝ポクロウスクから、約20キロ北に位置する。

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